ストレス物質を手なずける

徳ブログ

ストレス物質「コルチゾール」を手なずける

ストレスに上手く対処するのに、コルチゾールが脳に及ぼす影響を減らすことが有効であると研究結果から明らかになっています。

人間の脳は、朝目を開けた瞬間から「ストレス」が始まっている。いや、目を閉じている時にでも脳は稼働しているので

脳は24時間毎日少しも休まずにフル稼働しているというべきか。

日中は次から次へとやるべきことに追われ、夜は夜で理由もなく湧き上がる不安や心配事にさいなまれている。

中でも眠りにつく直前では、最も脳は疲れ=ストレスを抱えた状態となる。

毎日、慌ただしく過ごす中で、もう少し時間に余裕があればいいだろうかと思うことがあるが、

やるべき仕事を山ほど抱えている上に幼い子供2人を育て、共働きで子供の迎えであったり、教育を仕事が終わって寝るまでの間

の時間を活用して行わなければならないため常に罪悪感にとらわれている。

そのあとも、予定を立てるべき案件が無数に待っている。時として、人生そのものも流れ作業の様に過ぎていっているかもしれない。

今日、5/1、35歳の誕生日を迎えたが、今後の人生にストレスと上手く付き合っていく事が重要と考えている。

著書「一流の頭脳」を読んで感じた事、実践すればよいことを感じたので、記録する。

ストレスの影響は何?

ストレスフリーという言葉があるが、ストレスをゼロにすることはできない。

脳は何らかの脅威を感じると、視床下部がホルモンを分泌してHPAを刺激して、コルチゾールというストレスホルモンを放出し、動悸が激しくなる。

この反応は、一瞬のうちに起きる。叫び声が聞こえてから血中のコルチゾールが増えて心拍数が上がるまで、ほんの1秒ほどしかかからない。

強力な生命のメカニズムで、脅威に対して闘争の準備をしているのである。

面接やプレゼンなどで緊張すると身体が反応し、心拍数が上がったり小さな変化に反応してしまうのは、コルチゾールが分泌して起こる人間、いや生物の反応である。

コルチゾールの血中濃度が上がると脳内の偏桃体が興奮し、興奮状態が継続した場合、コルチゾールの濃度がさらに上がり、ストレスがストレスを呼ぶという悪循環を起こしてしまう。

興奮状態=パニック発作を起こした人は、理性を失った行動に出がちで、いい結果に終わることは少ない。

体内には、ストレス反応を緩和し、興奮・パニック発作を防ぐブレーキ機能がいくつか備わっている。

その一つが「海馬」だ。

海馬は記憶の中枢といわれるが、感情を暴走させないためのブレーキとしても働いている。

海馬は、ストレス反応を抑制する事で、ストレス反応を引き起こす偏桃体の働きを相殺しているのである。

ストレスを感じコルチゾールが慢性的に分泌されると、海馬が委縮してしまう。

海馬が小さくなると記憶力の低下に繋がるのである。

どうストレスと上手く付き合っていくかが今後の人生における重要なポイントとなるのである。

ストレス物質を手なずける。

ストレスに上手く対処するには、コルチゾールが脳に及ぼす影響を減らすことが有効である。

ここで、運動が重要となる。あなたがランニング・サイクリングなどの運動をすると、それを続けている間は、コルチゾールの分泌量が増える。

なぜなら肉体に負荷がかかる活動が一種のストレスだからだ。

筋肉を適切に動かすためには、より多くのエネルギーと酸素が必要なので、血流を増やそうと心臓の鼓動が上昇し、心拍数・血圧が上昇する。

この場合のコルチゾールの働きは正常であり、体を動かすために必要な反応である。

しかし、運動が終われば、身体はもうストレス反応を必要としないので、コルチゾールの分泌量が減り、ランニングを始める前の状態まで下がっていく。

このランニングを続けると、走っているときのコルチゾールの分泌量は次第に増えにくくなり、走り終えたときに下がる量は逆に増えていく。

定期的に運動を続けていると、運動以外の事が原因のストレスを抱えている時でも、コルチゾールはわずかしか上がらなくなる。

運動によるものでも仕事にかかわるものでも、ストレスに対する反応は、身体が運動によって鍛えられるにしたがって徐々に抑えられていく。

つまり、運動がストレスに対して過剰に反応しないように体を躾ける。体を活発に動かすことでストレスに対する抵抗力が高まるのである。

ストレスで委縮するものは

先ほども上がったが、記憶の中枢である海馬。そして、前頭葉もストレスによって委縮する。

心配性の人は前頭葉の各部位が小さいことがわかっているらしい。

ストレスが長引けば長引くほど脳は自らを蝕み、歯どもはさらに利かなくなる。慢性的なストレスの苦痛を押える為に欠かせない海馬と前頭葉が適切に機能しなくなると更なるストレスを生んでしまうため、うつ病などの心の病に対しては抜本的にストレスに対して距離を取ることが大切なのである。

ストレスに対して強くなるための行動として朝のランニングを習慣化していきたい

いや、わかっていても行動に移せない事は知らない事と同じである。しっかり行動に変え習慣化していく。

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