友達、彼氏・彼女・教え子・仕事の取引先の人、又は上司や部下と信頼関係を築きたい。
そんな風に思う人。そうやったら信頼関係を築くことができるでしょうか?
信頼関係を築くために大事なことや信頼関係を築くために具体的に出来る事について見てゆきたいと思います。
また、人を信じるという事はどういう事を言うのか?人を信じるのがちょっと怖い時はどうしたらいいか?
という事についても書いておきます。
信頼関係とは、どんな関係か?
信頼関係を築く方法の前に、そもそも信頼関係とはどんな関係の事を言うのでしょうか?
「信頼」≒「信用」という言葉がありますが
- 信用・・・条件付きで相手を信じる事
- 信頼・・・無条件で相手を信じようとする事
「信用」は条件付きです。対人関係はしれではいけません。信用するのではなく「信頼」の関係を築く必要があります。
信頼とは無条件のものです。「信じられない時にあえて信じる」のが信頼です。
「「信用」するのではなく「信頼」するのだ。「信頼」とは裏付けも担保もなく相手を信じる事である」
信用とは、何か信じる根拠があって、相手を信じる事を言いますが、信頼とは何か信じる根拠となるものがその時になくても、それでも相手を信じようとする事なのだと思います。
少し見方を変えると、信頼関係とは(自分の気持ちなどを)裏切られてしまったりするリスクがあっても、それでもお互いにそんなことを恐れずに相手を信じようとする関係という事になると思います。
そう考えると、信頼関係を築くのは何だか難しそうですが、ただ、信頼関係を築くためには、まず、自分がどんな人だったら、自分の気持ちを裏切られてしまうことを恐れずに信じる事が出来るのか?と考えてみる事から始めてみるといいのかも知れません。
自分なら、どんな人だったら信頼してもいいと思うか?
信頼するとは、信じる根拠となるものがその時になくても、それでも相手を信じようとする事、
自分の気持ちを裏切られてしまう事を恐れずに信じようとする事。という事でしたが、
例えば、自分なら、相手がどんな人であれば、そんな風にして信頼できるか?
そう考えてみることが相手と信頼関係を築くためのヒントになると思うのです。
そんな風に思ってみた時、例えば
- 嘘をつかない。言っている事とやっている事が一致している
- 自分の味方でいてくれる
- 自分を否定しない
- 自分を裏切らない
そんな自分でいようとする事が信頼関係を築いていくために大事なことなのかも知れません。
これらの反対
- 言っている事とやっている事が違う
- 自分を裏切った事がある
- 自分の気持ちを考えてくれない
- 自分に対して関心を持っていない
このようにならないように
- 言った事は実行する。言葉より行動で示す
- 相手を裏切らない
- 相手の気持ちになろうとする
- 相手に関心を持つ
といった行動を実践していく事が、信頼関係を築くためには、大切なことかもしれません。
すごく簡単に言ってしまうと(相手に対して)自分がして欲しいことをして、自分がしてほしくないことはしないという事でしょう。
これを続けていく事が相手との信頼関係を築いていくうえではとても大事な事なのかなと思います
自己開示をすると相手も心を開いてくれる
信頼関係を築いていくには、自己開示をすることが大切です。
自己開示とは、心を開くことです。
例えば、相手が真剣に悩んでいる事を打ち明けたてくれたりすると、妙に親近感が湧いて関係がぐっと近づく事があるかもしれません。
又は、そのあとに「実は私も・・・」と自分も心を開こうとする事もあるかと思います。
人は、してもらったことを返そうとする、そんな心理があって、心を開いてくれた相手に対しては、自分も心を開こうと思うのかもしれません。
そうやってお互いに心を開くことができた時、そこに信頼関係のようなものが生まれる事があります。
反対に自己開示がないと、相手が本当はどんな人で、どんな事を考えていてという事がわからないわけで、そういう人を信頼するのは難しいと思います。
だから信頼関係を築いていくためには、自己開示をしてまずは自分の心を開いてみるという事が大切な事なのかもしれません。
最も、自分が心を開いたからといって、相手も必ず心を開いてくれるとは限りませんが、少なくとも、自己開示をすることで、
相手は心を開きやすくなるように思います。
自分から信頼してみる
自分から相手を信じてみるという事も、信頼関係を築く上では大切なことのように思います。
先ほども書きましたが、人には、してもらったことを返そうとするそんな心理があります。
だから、自分の事を信じてくれた人を、自分も信じてみようと思う事があるかもしれません。
信じてもらえるというのはまた、嬉しい事でもあると思うんです。
それは、自分を受け入れてもらえたという事でもあってだから、嬉しかったりする。
「私はあなたを信じています」
そういう態度を示す事は、相手にとってはとても嬉しいことで、それが結果的には信頼を深めることにもつながってゆくように思います。
相手を相手のまま受け入れる
私は、信頼関係を築く上で特に大切なことは、相手を相手のまま受け入れるという事だと思います。
これは、私自身もそうですが、人は自分を受け入れて欲しいと思っているもの、自分をわかって欲しいと思っているものだと思うんです。
だから、自分を自分のまま、例えば、否定したり、それではダメだ、こうした方がいいなんて言わないで「あなたのままでいいんだよ」と言ってもらえる事が嬉しかったりします。
そういう人と一緒にいるととても居心地がいいものですし、そういう人とは自然と距離も近づきます。
じゃあ、相手を相手のまま受け入れるとはどういうことなのか?
それは簡単に言うと、相手という存在を尊重するという事だと思います。
相手を尊重しようとした時、例えば、あいてが大切にしているものを大切にしようと思ったり、相手が自分とは違う考え方でも、それが相手にとって大事なことなんだと思えたりします。
人はどうしても主観的に考えてしまうので、一つ間違うと自分の考えが全ての様に思ってしまいますが、世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな考え方があって、その一つひとつがその人にとっては大事な事なんだと思うのです。
最も、その全部を尊重する必要はありませんが、ただ、信頼関係を築きたい相手の考え方を尊重するという事が、相手を相手のまま受け入れるという事に繋がっていくように思いますし、それが信頼関係を築いていく上ではとても大事な事の様に思います。
信用を得る事を重ねていった先に信頼が生まれる
「信用」と「信頼」の違いについてご紹介しましたが、信頼というのはおそらくすぐに得られるものではないと思います。
信頼は、時間をかけて育んでいくもので、信用を得る行動の積み重ねを続けていった結果として得られるものだと思います。
急に手に入ったりはしないわけで、信頼関係を急いで手に入れようとすると、むしろ、信頼関係は崩れてしまったりします。
それは、信頼関係というのがさっと手に入れるものというより、少しずつ築いていくもの、深めていくものだからだと思います。
そういう意味で、信用を得るという事を時間をかけて、何度も積みかさねていく事が信頼してもらうためには必要なのです。
人を信じるのが怖い時はどうしたらいいか?人を信じるとは?
信頼しあえる関係を築きたいど、人を信じるのがちょっと怖い、だから、少し躊躇してしまう。
そんなこともあるかもしれません。
ところで、人を信じるとは?それは相手や相手の何かを信じる事だと、そう思うでしょうか?
僕は、相手を信じるというのは、自分を信じるようなものだと思っています。
それは、相手を信じようとした時に自分を信じるようなものなのかなと
いくら近い関係の人であっても相手はあくまでも自分ではないわけで、自分とは違った考え方や価値観を持った存在なわけです。
だから、相手が本当は何を考えているかとか、相手が本当はどんな気持ちでいるかとか、相手のそういった本当の事とというのは自分にはわからない
これは、ある心理の専門家の言葉ですが、専門家でも何を考えているかはわからないわけです。
そんなわからない相手の事を信じるという事は難しいことだと思います。
ただ、自分のことであればわかります。
自分がその相手を信じたいと思ったかどうか、自分がその相手を信頼できる人だと思ったかどうかは自分で分かっているはずです。
だから、そう思った自分を信じてみる。
それなら、すべては自分の中で完結します。
もし、万が一、自分が思った事が間違っていたとしても、相手というより、自分を信じたわけですか、相手に裏切られたわけじゃない
ただ、自分が間違っていただけだとそう思えるかもしれません。
もちろん、それでも悲しいことに変わりはないわけですが、ただ相手に裏切られたというよりも、ただ、自分の考えが間違っていたんだと思えたら、
悲しい気持ちにはなっても立ち直れないとか人を信じる事が怖い・・・というところまではいかずに済むのではないかなと思います。
もし、人を信じることができない、人を信じるのがちょっと怖いという時は、相手を信じようとするのではなく、その相手を信じようとした
「自分」を信じてみてもいいかもしれませんね。
そんな風にして、自分を信じるという事は、人と信頼関係を築く上でもとても大切な事の様に思います。
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